最終日
午前7時🕖部屋のバルコニーより望む景色🌲
ホテル外観!午前8時🕗
朝食会場より眺める景色🌲
朝食会場では大阪から来たという3名の日本人にお会いしました!大阪弁で『昨日はオーロラどないでした?』との問いかけに『見れました』と答えたら、残念そうに『ウチらは3時間待ったけどあきまへんでしたわ』と仰られました!その大阪の方達の待機ポイントは我々の待機したポイントからそう遠くはなかったようですが、僅かの差でお目に掛れるか否かの違いがあるようです!因みに大阪の方たちは宿を移りながら『サーリセルカ』に10日間程滞在するそうです!右端の画像に映る『胡麻ドレッシング』には道中大変お世話になりました🍴
ホテルから『イヴァロ空港』までの景色🌲
ホテルから空港までは30分足らずの道のりです!昨晩は結構な降雪があったようで道路にはかなりの雪が積もってます!この雪道を『欧州の常識』に従い、バスはハイペースで空港へ向かいます!因みに今日のドライバーは、前日乗車したバスのドライバーの息子さんだそうです🚌
『イヴァロ空港』到着✈
荷物(預け、手荷物同様に)は非常に厳しくチェックされます!預け荷物は重量が1g(重量計の最低単位は100g)でも超過していれば、その場で戻されます!保安検査場も高頻度に『ランダムチェック』が入り細かくチェックされます!
保安検査を終え搭乗口ロビーへ!ロビーには売店があり、土産物やサンドイッチやピザなどの軽食が販売されてます!ビールも販売されておりましたので迷うことなく購入し、イートインスペースで飲み干しました🍺また、流石に極寒の地の飛行場らしく『暖炉』が設置されてました!
搭乗です✈乗り継ぎのため『イヴァロ』から『ヘルシンキ』へ向かいます!ターミナルビルこそ小さい建物ですが、敷地はとても広い空港です!
『ヘルシンキ国際空港』到着!ここから日本へ出国するため『イミグレーション』を通過します!イミグレは機械認証でパスポートを読み取りますが、日本のパスポートは品質が良いのか比較的読み取りが早いように思えました!
空港内の至る所が改装工事中でした✈
空港内のレストランに『すし』『うどん』(日本料理店ではありません)を提供している店がありました🍴通路には『英雄』と書かれた文字!ヘルシンキも密かに日本ブームなのでしょうか?
出国前に『ノルウェー王国PART4』で触れた『ノルウェーで不動産を購入するのは容易なことではない』について触れさせていただきます。
画像でもご紹介のとおり街角には『不動産店』もありますが、一般的には『Finn.no』という売買情報サイト(不動産仲介業者の介在あり、自動車などの売買情報もあります)で、まずは購入希望の不動産を見つけます。次に予め設定された物件の見学日に実際に物件を訪問します。その翌日に『オークション』形式で価格を入札し、最高価格が決定したところで売主がその価格を承諾すれば購入出来る仕組みです。購入の意向があれば物件を見学した翌日には意思表示をする必要があり、大きな買物であるにも関わらず『即断』『即決』を求められます。また、購入の意思はあっても『オークション』形式であるため、人気物件は価格が吊り上がり、なかなか購入に至らないのが現状のようです。10件以上『オークション』に参加しても実際に購入に至らない方も多いようです。
日本では『指値』や『値交渉』により、余程の希少価値物件でない限り売却希望価格以下『値切られて』で売買されることが多いのですが、そのあたりは『商慣行』の違いを感じます。また、その一因として『ノルウェー』では不動産需要に対して供給が少ないため価格が下がりません。特にこの数年は上昇基調が続いており『オスロ』では20%『ベルゲン』『トロンハイム』などでも15%を超える上昇率です。オスロでは10年前に購入した不動産が3割程度値上がりする上昇ぶりで、昨今では投資目的で購入される方も居られるようです。
また、住宅ローンもノルウェーの各金融機関(銀行)が取り扱っており、物件取得価格の最大85%までが融資の対象となり、金利は2%位だそうです。最低でも自己資金は物件取得価格の15%、諸費用諸々を含めれば20%以上が必要となります。日本では『フルローン』更には『オーバーローン』変動であれば金利は1%を下回り、『自己資金』無しでも住宅購入が可能です。更には住宅ローン減税も!政策の後押しもありノルウェーに比べ日本は住宅が購入しやすい環境にあると思われます。
搭乗口ロビー✈
9日間に及ぶ『ノルウェー』を発ち帰国の途に就きます!
ヘルシンキ上空✈
北京上空✈あと一時間少々で福岡空港へ到着です!
最後に!
『ノルウェー王国PART1』の冒頭でも触れましたが、ノルウェーは『理想的』と言われる高福祉国家の代表国です。義務教育は勿論のこと、ほとんどの高校や大学まで学費は不要です。海外からの留学生ですら税金を納めれば学費はかかりません。意外にもノルウェーは世界第三位の原油輸出国で政府の財源を莫大な貿易黒字(オイルマネー)に支えられ、更には国民の所得の半分以上は税金や社会保障費で政府に徴収されています。『ノルウェー』シリーズでも何度も申し上げたとおりノルウェーの税金は高い!消費税は25%で現在の日本の3倍強!おまけに物価も高い!軽食を摂るにも¥1,000円以下で収めるのは至難の業です。
多くのノルウェー人は『最低限の生活費があれば十分』と考えており、政府の福祉が手厚いので生活への不満は然程なく、生活水準への満足度は世界トップレベルです。しかし、経済成長率は100位以下と低水準であり、経済は停滞気味です。原因の一つとして、お金持ちが税金逃れのため、生活の拠点を海外に移していることがなどが挙げられます。ノルウェーでは平等を求める指向が強く、成功者を妬むカルチャーがあるようです。そのため政府はお金持ちから収入の60%を超える税金を徴収し、社会福祉として再分配する。極端な貧乏も金持ちも存在しない。しかし、裏を返せば努力してお金を稼いでも税金として徴収され、『努力が報われない社会』でもあり、『高福祉社会の』大きな問題点でもあります。問題点はそれ以外に政府が高齢者の面倒を見るため、家族ではなく若い世代全体が高齢者を支える必要があるため、『高齢者が大切にされない社会』が出来上がっています。このことが『75歳以上の自殺の増加』の一因でもあるようです。
そもそも資源大国である『ノルウェー』を『日本』が模せば破綻することは明白ですが、『高福祉国家は』自ずと『大きな政府』となり弊害を生じます。慎ましい幸福で満足し、高い税金を納めれ続ければ、生涯政府に面倒を見てもらえることは幸せなことです。しかし、実際には努力が報われず、お金持ちが逃げて行くため、経済が停滞し、高齢者が大切にされない社会が出来上がり、集めた税金をどのように使うかを政府が決めるため、政府が多大な権力を持つことになります。来年にはいよいよ『消費税』が二桁となる『日本』が目指すべきところは一体何処にあるのでしょうか?考えさせられます!
一言で括れば、ノルウェー国民は誇りを持って厳しい国土環境を当然のことと受け入れ、物価や税負担の高さ、更には移民政策が社会問題を引き起こすなど、課題は少なからずありますが、環境を守り、多くの先進工業国とは異なる方向性で豊かな社会を実現しています。そのことを街並みや行き交う人たちを通じて実感できたことが今回の最大の収穫です。
また機会があれば訪ねてみたい素敵な国でした!
プロのカメラマンが『最新機材』と『技術』で撮影した昨日のオーロラです!!高感度カメラで撮影すると真夜中でも昼間のような明るさです🌞